NORTH SPEED LOAD│バイクサーキット

バイクの錆取り、ステンレスの焼け取り

メンテナンスの基本

バイクのメンテナンスの基本といえば、やはり洗車です。
洗車というとバイクを綺麗にするものであり、メンテナンス(整備)とは関係のないように感じますが、車検に出したときでも洗車して返ってくるのは当たり前であり、これができないことには何も始まりません。
車検のさいに洗車されるのは、何も車検代(整備代)のオマケとしてされているのではありません。

洗車していない、その部分が汚れているということは、その部分には手が入っていない。
つまりその部分は整備されていないと見なされ、念入りに検査される恐れがあるのです。
車検のときは最終的に車検場で検査されそのような判断をされているのですが、洗車しているということはその部分に触る、見るということと同義です。
オイルが滲んでいる、ボルトが緩んでいるなど、水気をふき取るときに確認できるために洗車というのはメンテナンスの基本とされているのです。

錆について

洗車時に細かな水気をふき取っていると、ネジなどの錆を発見することができます。
車体自体の錆は正直申しまして論外です。
バイクは車と違い、そのほとんどは露出しています。
そのため錆がでやすい鉄製を使っている車種であっても、塗装などでコーティングが施されており、劣悪な環境でない限りメンテナンスを行っていれば錆が浮き出ることは滅多にありません。

車体に錆がでる環境とは、どのようなものでしょうか。
雨天時に走行してそのまま放置した場合。
転倒などによりパーツにダメージがある場合。
長期間に及ぶ野外での保管などがあります。

転倒や振動によるダメージは避けようがありませんが、軽い時期にリペア塗装などを行い被害を食い止める必要があります。
車種や転倒の条件によりどの場所に錆がでるかというのは分かりません。
そのためにも洗車を行い、マメに車体全体をチェックしておく必要があるのです。

ネジなどの小さな部品に錆が浮いているときは、ケミカルで錆を落とす、磨くなどの方法がありますが、油系統を使用することが多いので、ネジの緩みには十分注意してください。
また防錆剤を塗るなどの予防なども必要になってきますが、磨き過ぎるとそれだけネジは研磨されることになります。
正常のサイズとは違ってくることになりますので、錆がキツいネジはなるべく交換したほうが無難といえるでしょう。

ステンレスの焼け取り

ステンレスの焼け取りですが、これは錆とは違いブラシなどで削ることは避けるようにしましょう。
ステンレスの焼けは、主にマフラーを指しますが、ステンレスマフラーは案外薄くつくられています。
強引に削ると穴が空いてしまいますので、専用のケミカルを使用したほうがよろしいでしょう。
この手のケミカル類は各メーカーから販売されていますが、その中でもヨシムラから販売されているステンマジックは、マフラー専用品だけに価格は平均よりお高めですがその分だけ信用度は高くなっています。