見た目はカッコいいチョッパー
チョッパーは、ハンドルバーが上に突きあがっている形状をしていて、特にアメリカンスタイルのバイクでカスタムされることが多いです。
どこまでチョッパーが伸びているか、どのくらいの角度となるかによって、微妙な見え方の違いが生まれカスタマイズの楽しさの秘密となっています。
また、さまざまなアメリカの映画でツアラーモデルのバイクが登場する時ロングチョッパー仕様となっていることも多く、ライダーの憧れのスタイルでもあります。
確かにアメリカンスタイルを好む人にとっては、このチョッパーはとてもかっこいいデザインです。
とても個性的で、他のスタイルのバイクでは真似のできないデザインにすることができます。
しかし実のところ、チョッパーは乗りづらいカスタムです。
それを上手に乗りこなせるというのはライダーにとって誇らしいことでもあり、それがまたかっこ良さを引き立てているとも言えるわけです。
チョッパーは運転しづらく疲れやすい面も
見た目の良さというメリットもありますが、やはり実際に乗ってみるとチョッパーは運転が大変なようです。
というのも、ハンドルが上についているわけですので、常時腕を上げた状態にしないといけないからです。
腕と肩が疲れてきますので、長時間そのまま運転するのはかなりハードです。
また、ハンドルを切る時にも微妙なコントロールが求められますので、操作にも気を使います。
角度を付けて曲がるのがかなり厳しくなりますので、ボディーを倒しつつ足で支える動きが必要となってきます。
腕だけでなく足にも負担がかかってくることが多いのも、疲労感を増す原因です。
もう一つチョッパーカスタムのデメリットとして覚えておく必要があるのが、バイク自体の耐久性が落ちるケースがあるという点です。
特殊な形状を持つハンドルに変えることで、足回りにも変更を加えないといけません。
フロントサスペンションや、場合によってはブレーキ周りも交換することになります。
そのため、オリジナルの状態とは異なる重心や制動負荷がかかることになります。
また、コーナリングの時に無理に力をかけてマシンを曲げていく形になるので、ボディーやホイールにも負荷が強くかかります。
こうしたことから、マシン全体への影響が大きくなり耐久性を下げることになりかねないのです。
なによりも、運転中の安全を強く意識しないといけないです。
腕がいわば不自然な形になっていますので俊敏なアクションを取りづらいですし、細かな動きがしづらくなります。
とっさの回避行動などを取れるだけのスキルがないと、チョッパーは避けた方が良いでしょう。
同時に、チョッパーハンドルが邪魔をして前方の視認性が悪くなるという点にも注意が必要です。