NORTH SPEED LOAD│バイクサーキット

ヘルメットのあご紐ちゃんと締めてる?

事故でヘルメットが外れてしまうケースが多い

バイクで死亡事故に繋がる主な原因としては、胸部および頭部の損傷が挙げられます。
特に、事故の衝撃で車体からライダーが放り出されてしまった場合、人体で特に重いパーツである頭から地面へ落下することが多く、その結果命を落としてしまうのです。
残念ながら、ヘルメットを着用していたにも関わらず事故の衝撃でヘルメットが脱げてしまい、頭部が十分に保護されなかったというケースが少なくありません。

ヘルメットが外れることによって高まる死亡リスク

バイクの運転時にヘルメットを着用していたものの、衝突などが原因で脱げてしまったことで亡くなった方の割合は、バイクによる死亡事故全体のおよそ30%です。
ヘルメットが外れなかった人と比較して、ヘルメットが取れてしまった人の亡くなった割合はおよそ7倍から8倍になるという報告があります。

事故でヘルメットが外れてしまった主な要因としては、「頭のサイズに合っていなかった」「あご紐がしっかりと締まっていなかった」の2つが挙げられます。
特に「近場へ行くだけだから」という理由であご紐をしっかりと締めずにバイクを運転していたところ、事故に遭ってしまいヘルメットが取れてしまったというケースが非常に多いのです。
頭部を守るためにあるヘルメットが十分機能せず、命を落としたり重篤な障害を負ってしまったりするというのは本当に残念なことです。
ですから、近距離の移動であっても、事故のリスクは常に存在するという点を意識してヘルメットが外れないようにしておくことが求められています。

あご紐を締める際の注意点

あご紐には大きく分けて「Dリングタイプ」「バックルタイプ」「ラチェットタイプ」の3種類があります。
Dリングタイプは、タブの間を通してエンドホックで留めるというスタイルです。
このタブを通す際にしっかりと締め付けができていなかったり、エンドホックがきちんと留まっていなかったりすると、強い衝撃が加わった時にヘルメットが外れてしまいます。
ですから、エンドホックを留める際にはカチッと音がしたかどうか必ず確認しましょう。

バックルタイプとラチェットタイプはいずれもワンタッチで固定できるので、装着自体はとても簡単です。
ただし、装着したときには大抵あご紐が緩くなっているので、ストラップラダーを引いてしっかりと締め付けるようにしましょう。
あご紐を手前に引っ張ってみて、簡単にずれてしまうようならまだ締め付けが不足しています。
ヘルメットの状態も定期的にチェックをして、あご紐が切れそうになっていたり、バックルの部分が破損していたりするならすぐに交換をしてもらいましょう。