安全のためにも大切なブレーキフルードの交換
ブレーキフルードはブレーキレバーを使うことで徐々に劣化していきますので、定期的な交換が必須です。
250cc未満のバイクの場合は特に車両の点検が無い分忘れてしまいがちですが、ブレーキフルードが劣化するとブレーキングに影響を及ぼし、ブレーキがかからなくなることもあります。
いざと言う時にしっかりとブレーキをかけられるように、最低でも2年に1度はブレーキフルードを交換しましょう。
日頃から頻繁にバイクに乗るようであればブレーキフルードはより頻繁に交換をする必要があります。
ブレーキレバーの手応えが柔らかく感じる場合など、ブレーキに何らかの影響が出ている場合は、ブレーキフルードを確認してみることが大切です。
自分で交換するやり方
自分でブレーキフルードを交換する際にはまず、センタースタンドやメンテナンススタンドを使って車体を真っ直ぐ安定させます。
サイドスタンドだけですと真っ直ぐになりませんので、しっかりと固定させて水平にして下さい。
バイクを安定させたらリザーバータンクや燃料タンク上部、メーターの周りをウエスで覆ってから、ブレーキフルードキャップを取り外します。
+ネジなどネジで固定されていますのでドライバーを使って丁寧に緩めて下さい。
ネジがあまりにも固い場合はショックドライバーを使うと外れることがあります。
次に、ダイアフラムプレートとダイアフラムを取り外したら、スポイトを使ってブレーキフルードを全て抜き取りましょう。
そこが見えるまでしっかりと吸い取って、リザーバータンク内の汚れをウエスを使ってしっかりと拭取ったら、新しいブレーキフルードを入れます。
交換が終わったらダイアフラムをかぶせてブレーキレバーを数回握り、出入り口のエアを取り除いて下さい。
この後にブリーダーキャップを取り外すと残った古いブレーキフルードが出てきますので、しっかりと排出します。
地面に垂れ流すことが無いように、フルード受けを用意するのを忘れてはいけません。
最後に各種パーツを元に戻してブレーキレバーの状態を確認したら完了です。
交換時に気を付けたいこと
ブレーキフルードはパーツに垂れるとパーツのハゲやサビの原因に繋がりますので、必ずウエスなどでカバーをしてから作業を始めましょう。
またしばらくブレーキフルードを交換して居ない場合、タンクの中にブレーキフルードが固まって残っていることもありますので、オーバーホールする気持ちでしっかりと取り除きます。
古いブレーキフルードが残っていると新しいブレーキフルードを入れても上手く作動しないこともありますので、交換の際には掃除を意識することが大切です。