NORTH SPEED LOAD│バイクサーキット

バイク・「ZRX1200 DAEG Final Edition」

ZRXの歴史

カワサキから最後のZRXシリーズとなるZRX1200 DAEG Final Editionの発売が開始されました。
ZRXは1994年400ccが登場しました。

当時はレーサーレプリカブームが終焉を迎えていたころで、カワサキはZXRで人気を博していましたが、それとは別にゼファーを登場させ他とは違うネイキッドの魅力で人気を集めていました。
Zシリーズを彷彿とさせ各排気量で人気のあったのですが、空冷のゼファーはパフォーマンスとしては物足りないものがありました。
そこで登場したのがネイキッドでありながら走り重点をおいたのがZRXです。

Z1000Rローソンレプリカを彷彿とさせたビキニカウルと直線的なデザインで人気を集めました。
そして1996年カワサキファンの水冷リッターネイキッドバイクの声に応え、ZRX1100が登場します。
エンジンは当時世界最速といわれたZZR1100のエンジンをベースに、中低速を重視した設計になりました。

リッターバイクとしては小柄に作られ人気を集めました。
そして2001年エンジンを1200ccとしたZRX1200Rが登場し、2009年にはZRX1200 DAEGが日本専用モデルとして登場します。
ZRXは非常に人気が高いモデルだったのですが、排ガスなどの規制によりモデルチェンジを行い、姿を消してきました。

ZRX1200 DAEGはZX10Rのフューエルインジェクションシステムがベースとして使用されており、馬力もZRX1200Rの100PSから110PSへとアップしました。
そのためZZR1200の6速ミッションが改良されて採用されています。
日本専用モデルとして作られているため、ポジションも日本人向けに作られています。
その長きに渡り愛されてきたZRXシリーズがついにファイナルを迎えるのです。

最後のZRX

最終モデルであるZRX1200 DAEG Final Editionは、機械的な特別な進化はありません。
ですがこれまでのモデルと違い、最終モデルに相応しい特別な仕様になっています。
ZRXはフルカウル全盛時代に、それ以前に人気があったZシリーズのような高性能のネイキッドとして人気を集めました。
そのためZシリーズで最も人気のあるローソンレプリカを彷彿とさせる仕上がりになっています。

白いパイピングを施したスタンダードより5mmダウンした特別シート。
左右ハンドルレバー、メーターリング、ラジエターカバーのブラック塗装。

クラッチカバーロゴ、ホイール、キャリパーのゴールド塗装。
エンジンのスピンマークにゴールドをあしらい、インジェクションカバーをメッキ加工。
メーター下プレートをゴールドに変更。

フロントフォークトッププラグ、エキセントリックチェーンアジャスターをゴールドアルマイト加工し、ヘッドカバーにリンクル塗装。
Z1000R1を彷彿とさせるサイドカバー。
タンク上部にFINAL EDITIONのデカールと各デカールにオーバーコートクリア塗装。
これだけの装備を備えており、まさにFinalにふさわしい特別仕様だといえるでしょう。