NORTH SPEED LOAD│バイクサーキット

SF映画のようなスマートヘルメットの時代がすぐそこに来ている

スマートヘルメットの開発が各社で進められている

バイクに搭載される技術の進歩は、日進月歩の勢いで進んでいます。
その流れは、バイクのみにとどまらず、周辺アイテムにも広がっていて、いろいろなアイディアが出され、便利な機能が付くようになっています。
その一つとして、ヘルメットに実装される技術がすごいことになっているのです。

「スマートヘルメット」という名のもとに、単にバイカーの安全を守るだけでなく、よりツーリングを楽しめるように、そしてより快適かつ安全に走行できる技術が搭載されています。
まるでSF映画のような機能が追加されていて、これまでのバイク走行の歴史を大きく変える可能性さえ秘めています。

音声認識でなんでもできるようになったスマートヘルメット

たとえば、台湾でのクラウドファンディングによって開発が進む「JARVISH(ジャービッシュ)」には、音声認識システムが組み込まれています。
ヘルメットをかぶった状態で、言葉を出せば、それに応じていろいろな操作をしてくれるのです。
そして、モニター画面に必要な情報が映し出されるように、ヘルメットに付けられた小型のディスプレイに映し出されます。

ナビや音楽コントロール、渋滞情報や事故情報、気象情報などを自由にチェックして、その情報を見られるのです。
また、搭載されているカメラが映している後ろの様子をディスプレイに映すこともできて、周囲の情報を首を動かすことなく確認できるようになります。

SHOEIも進めているスマートヘルメットの技術

ヘルメットの代表的なブランドであるSHOEIも、こうした技術の開発を進めています。
「IT-HL」というモデルは、やはり音声認識システムを備え、様々な情報の表示やコントロールを、ヘッドアップディスプレイによって確認できるようになります。
視線を動かさなくても情報の確認ができますので、より安全性が高まります。

将来的には、道路や車、バイクなどに装着される双方向通信機器との通信ができるようにするという計画も進められています。
これによって、交差点の向こう側にいるバイクや車の存在を検知することができ、死角となるところにある危険も確実にキャッチできるようになるのです。
ライダーの視覚を超えた、より高度な安全確保ができるようになり、今まで以上に事故防止に大きく役立つことでしょう。

こうしたスマートヘルメットの開発が、様々なメーカーによって急ピッチで進められています。
これから、実際に市場に投入されて、より高性能で安全なヘルメットが普及していくことでしょう。
バイクそのものの安全性能の向上だけでなく、こうしたアイテムについての技術も進歩していて、トータルでライダーの命を守ることができるようになるのです。