NORTH SPEED LOAD│バイクサーキット

東北・新東名高速で制限速度引き上げ?

最高速度の引き上げ

2016年10月13日に、警視庁は東北自動車道と新東名高速道路の一部区間において、最高速度の引き上げを発表しました。
時速110キロで試験的に実施し、対象区間を増やしつつ時速120キロまで上げる予定とのことです。

この速度制限の引き上げについては、実験的要素ということもあり各所から賛否両論あるようです。
トラックは現在、時速80キロが制限となっており、対象区間であっても引き上げられることはないそうです。
その速度差は時速40キロとなり、かなりの違いがあります。

バイクに乗っていて、大型車の車線変更で危ない思いをした人は多いはずです。
それが40キロもの速度差で起こるのですから、大型車には今まで以上に注意しなければいけません。

苦しい小馬力車

高速道路及び自動車専用道路の通行は2輪車は125cc以上となっています。
つまり125cc以上であれば、通行は可能であり、排気量制限はありません。
どういうことかというと2輪車は、最高速時速300キロ以上といわれるスズキ隼と、4ストローク単気筒の125cc(あくまで仮)の制限速度が同じだということです。

通常125という数字が示されるバイクは124ccであることが多いので、250と仮定します。
250には、現在は生産されていませんが、2ストローク250ccのハイパフォーマンスモデルであるレーサーレプリカと4ストローク単気筒のビジネスバイクがあります。
登録的には同じ排気量であり、税金も同じです。

そうなると排気量で速度制限を行うことはできません。
ですが小馬力車にとっては、時速120キロはとても辛いことになるのです。

制限速度以内であれば最低速度以上であれば走行は可能ですが、それはあくまで法律上であり、安全面や交通の円滑という面を考えると、なるべく制限速度の上限で走ったほうが良さそうです。
車と違い、バイクはギア比だけでなくスプロケットにより高速の伸びが変わってきます。

時速100キロまでは早いのだが、それ以上の速度が弱いといったバイクはかなりあります。
最高速度は高くとも、巡航速度はそう高くないバイクというのも多いのです。
今までと20キロも違うのですから、様子をみながら調整するようにしたいものです。

余裕の大排気量

悪いことばかりのようですが、大排気量バイクにとっては何の問題もありません。
国内生産といっても、海外では制限速度無制限のアウトバーンをクルージングできる大排気量バイクはたくさんあります。
その手のバイクにとっては20キロの速度は軽いものであり、余裕すらあります。

もともと高速クルージングが得意な大排気量バイクにとっては、燃費が良い回転数になることも多く、すべてにおいて楽しめるのではないでしょうか。
速度制限の引き上げは、安全面では気をつけることが増えますが、バイクにとってはバイクによって良し悪しが変わってくるものとなるでしょう。